Angus と、Oodonadatta Track との出会い

オーストラリア

White Criffs Reserve ではもうひとつの出会いがあった。

アドベン乗りがやってきた

気持ちよく朝を迎え、テント前で椅子に座ってのんびりしていると、向こうからオレンジ色のバイクがやってくる。

バイク乗りの人なら分かってもらえるだろうが、バイクが通るというだけで、僕の視線はくぎづけだ。

しかもそのバイクは、僕と同じアドベンチャータイプ。気にならないわけがない。

(アンガスのバイク。サイトでの彼のバイクの写真がないので、後日別の場所での一枚。)

向こうも自然と僕の前に止まり、楽しい情報交換が始まる。

情報交換といっても、9割がた僕が教えてもらうほうだったのだが、彼は僕の装備の話も楽しく聞いてくれる。

明るくって人懐っこい、「この人を嫌いになる人なんていないだろう」と思わせるような好人物だ。

ウォーターバッグがどうだ、テントがどうだ、コット(簡易ベッド)がどうだと、随分盛り上がった。

また写真からも分かるとおり、彼もキャンプツーリングだというのに、その装備はミニマルだ。

多分かれは道なき道をも走るのだろう、「オフは軽さが正義さ」と言っていた。

トップの写真からは分かりにくいが、彼は2メートル近い巨漢で、僕のコットに寝たときに足がはみ出していたのをよく覚えている。

彼アンガスは、ツアーガイドをやっているそうで、仕事の情報収集と、お茶を作るための種を集めているところだという。

そのお茶を作る種はその辺にも落ちていて、「これで作るんだよ」と見せてくれた。

さやえんどうが乾燥したような見た目だ。

ポットに入れていたそのお茶を、アンガスは僕にも飲ませてくれた。

それは、ほうじ茶の香りを消してコクを増したようで、洗練されてはいないが元気のでる味だった。

ひとしきり会話を楽しんだ後、アンガスは「今日は一緒に走れないけど、仕事が済んだら合流して一緒に走ろうじゃないか」と持ちかけてくれた。

合流地点は、Palachilna という、町ともいえない、バーの他は数軒の家しかない場所。

そこに行くまでも、Flinders Ranges(range は地域)で gorge(峡谷)を見ていったらいいよ、などなど、地図を見せて丁寧に教えてくれる。

2日後の、時間は夜の7時くらいだろうか、Palachilna のバーで待ち合わせて、一緒にキャンプをする約束をした。

Oodonadatta Track

僕が「冒険をしたいんだ」と言うと、彼はオーストラリアの旅のハイライトとなった、長大なオフロードのことを教えてくれた。

その名も、Oodonadatta(ウードナダッタ) Track。

オーストラリアの真ん中を南北に走っている Stuart Highway と、ほぼ平行に走っている道だ。

ただでさえ、現地の人に聞いた情報で旅を組み立てるというのはいいもんだけど、この道がまたロマンに溢れている。

・全長は600km、その間に町はふたつ。

・昔蒸気機関車が通っていた場所で、駅舎、レール、橋の基礎などの残骸が点在している。

・大昔は、アボリジニの交易ルートだった。(英語らしくないこの名前は、アボリジニの言葉から来ているのだろう)

・一日中走っても、車一台とすれ違えば運がいい方。

ハイウェイを走れば、それはただの移動だ。

しかしこの長い長いオフロードを走れば、それはもう大冒険だ。少なくとも、バイク旅の経験の浅い僕にとっては。

彼はこの Oodonadatta Track での水場の情報なども教えてくれ、また必要な装備についても助言を与えてくれた。

水は10リットルは積める装備があった。1週間は十分に生き延びられる量だ。

このとき僕に足りなかったのは、サテライトメッセンジャー。

衛星通信でメールを送ることができる道具だ。

何事もなければ使うことはないが、電話など当然通じない僻地では、これが無ければバイクのトラブル=死だ。

サテライトメッセンジャー
アンガスのサテライトメッセンジャー。バイクに設置されている。

これで、当面の旅の目標ができた。

Oodonadatta Track を目指すこと、そしてそのためにサテライトメッセンジャーを手に入れることだ。

そのためには、近くの大きな街、 Port Augusta まで行かなくはならない。

ともあれ、まずはアンガスとの再開に向けて、Flinders Ranges を経て、待ち合わせのバーへ向けて出発だ。

現地の人と知り合って、しかも一緒に走ろうだなんて、わざわざバイクを運んだ甲斐があったってもんだ。

なんだか、旅らしくなってきたぞ。

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