外国での初キャンプの感想は、「まあこんなものかな」だった。
バイク自体はこの旅のために乗り始めたが、キャンプツーリングの予行演習を北海道で約一ヶ月やっていたので、やることは分かっている。
テントを立てて、飯を作って、食ったら寝る。
見知らぬ地で、何とかやれている。この実感が持てていることは大きい。
テントの撤収を終えたら早速出発。

南の方は、まだ緑もあって、のどかな牧草地で一服すれば、しっかり休める。
まだアウトバックの地獄を知らない、平和なひととき。
二日目のこの日のルートはこんな感じ。
400kmに満たないので、まだまだ様子見といったところだ。
道中、12 Apostles という奇岩を見に、ビューポイントに立ち寄る。
Apostle(アポスル)は使徒という意味で、キリスト教の12使徒にちなんで「人のように見える奇岩が12個ありますよ」というネーミングだ。
眺めはこんな感じ。


グレートオーシャンロードのハイライトだった。
ビーチまで降りることもできるようだし、トレッキングを楽しめるコースもある。
ここではタスマニアのGS乗りと立ち話をした。
「タスマニアには来るのか?来たなら一緒に走ろうじゃないか」と名刺をくれた。
結局かれと一緒に走ることはできなかったけど、こういう逢瀬は気分を高めてくれる。
こうやって話しかけるきっかけがあって、歓迎もしてくれて、何なら一緒に走ろうという話にまでなるのは、バイクならではの楽しみだ。
そのまま12 Apostles を出発、緑の中をひた走る。

正直、ただバイクで走るだけということであれば、中部の荒野よりもこの辺りの方が楽しいかもしれない。
メルボルンの北にも、バイク乗りに人気のワインディングがあるそうなので、ライディングという意味では目的地のエアーズロックは微妙だ。
その意味は、今後の写真を見ていてもらえればわかってもらえるだろう。

緑があって、水場もあるというのが、ほんとに素晴らしい。

バイクを兄弟だと思っているのか、寄ってくる牛たち。

めちゃくちゃカメラ目線。かわいい。

北海道みたいな景色。

この日のキャンプ場は、Baileys Rocks Campground。
昔採石場だったところをキャンプ用に開放しているところだ。無料。

白樺だろうか、白い樹皮の木がたくさん。悪くない雰囲気。
静かで、平和だ。

影絵のような写真を撮ってみたり。
木々の奥に水平線が続いているからこその光の按配なんだろう。
写真の腕が無いことが悔やまれる。
朝はちょっとだけ散策もしてみた。

採石場というだけのことはあり、岩がごろごろ。

こんな綺麗な白い鳥を、鳥マニアでもない僕が自然に見つけられる。

なんにもないけど、欲しいものはぜんぶある。
今日も、満喫。
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